川口にある曹洞宗のお寺。市指定の有形文化財の山門や歴史のある本堂を持つ。現代の事情に合った少人数で行う葬儀の場と墓地参拝者のための休憩の場所を兼ねた施設。
工法はプレカットの木造在来工法で、材料は杉材。一部手刻みよる継手を用いている。野地板はJパネル(表し)を用い合理化できる工法も考慮している。柱頭・柱脚金物、角引きなどの引抜き留金物は全て隠ぺいしている。塗料は浸透系の自然塗料を使用。
葬儀・休憩・管理部門を明確にゾーニングして、各使用時の同線と施設管理が行いやすように留意している。余裕のある敷地にふさわしいように低く伸びやかなプロポーションとした。
施工業者は3社見積もりによったが、最終的には既存施設の施工・メンテナンスを行っている工務店に決まった。建物は適切な維持管理が大事と考えるが、結果として今後建物を安心して任せられる選択となった。
歴史のある金剛寺様に新しく加わった建物物であるが、既存と同じように檀家・利用者に愛される建物となってほしい。